「仕事ができる人って何か共通点があるのかな?あるんだったら教えてほしい。」
仕事ができるかどうかは地頭の良さで決まります。
ここでいう地頭の良さは学歴が高いという意味ではなく、発想力や思考力があることを指します。
たとえ学歴が高くても自分の頭で考える力が低ければ仕事の効率や生産力は低いものです。
この記事では
「仕事ができるようになりたい」
「頭の回転を早くしたい」
「知識量を増やしたい」
「発想力を鍛えたい」
「論理的な思考力を身に付けたい」
こんな疑問を持つ社会人や大学生の悩みを解決できる記事となっております。
すぐに明日から使える方法をお伝えします。
よかったらぜひ読んでみてください。
本記事の内容
地頭の良さとはワーキングメモリの大きさ
地頭(発想力や思考力)の良さとは一体なんでしょうか?
一般的に頭がいい人の特徴でよく言われる
- 知識量が多い人
- 記憶力がいい人
- 発想力が高い人
- 思考力がある人
などが挙げられますが、これら全ての人はワーキングメモリが大きいという共通点があります。
つまり地頭のいい人はワーキングメモリが大きい人とも言えますね。
ワーキングメモリとは、情報を記憶し処理する能力のこと。
わかりやすく言うと、脳内にある作業机が広いことです。
机の上が散らかっていると仕事に集中できませんよね。
この机の大きさ、つまりワーキングメモリの大きさは人それぞれです。
脳に入ってくる情報をうまく処理することができる人もいれば、うまくできない人もいます。
ワーキングメモリの大きさは仕事の処理速度や精度が上がりますので、仕事の成果に直結します。
しかしワーキングメモリは訓練で大きくすることもできますし、効率よく使う方法もあります。
ワーキングメモリを鍛える方法
ワーキングメモリは鍛えることで大きくすることができます。
ここではワーキングメモリを鍛える方法を3つ紹介します。
- 運動する
- 読書する
- 人と会話する
運動する
運動がワーキングメモリに良い影響を与えることがさまざまな研究で分かっています。
運動すると頭がスッキリして集中力が増した経験がある人もいるのではないでしょうか?
運動することによって海馬の神経を増やし長期記憶を強化したり、モチベーション物質であるドーパミンが分泌され学習強化効果を促したりします。
さらに運動する人としない人を比べると記憶力や推論、問題解決力が上がるという研究結果も出ています。
そして世界的に有名である作家の村上春樹も毎日1時間の運動を習慣にしているのです。
脳科学的に運動することは脳にとって良いことでありますのでぜひ運動してみてください。
読書する
読解力はワーキングメモリと密接に関わっています。
読解力を鍛えるとワーキングメモリも相関して鍛えられるので、すごくおすすめです。
さらに黙読ではなく、音読するともっと効果が出ます。
ワーキングメモリを司る前頭前野は音読をすることで活性化します。
新聞や本などの見出しだけでも良いので音読してみてください。
人と会話する
人との会話はワーキングメモリを鍛えるのにおすすめです。
脳科学的に円滑なコミュニケーションが幸福感に大きな影響をもたらすことがさまざまな研究で分かっています。
ハーバード大学の研究では円滑なコミュニケーションが阻害される環境で育った子どもの脳の神経回路が一般の人に比べて弱っていることが証明されています。
人との会話は、相手が何を伝えたいのかを感じ取りながら聴き、自分の話は相手に伝わりやすくを意識して話すように心がけましょう。
ワーキングメモリ効率よく使う方法
人間の能力には限界があります。
もちろん体力もそうですが、頭で考えること、つまりワーキングメモリを使うこともそうです。
ここではワーキングメモリを効率よく使う方法をご紹介します。
日常生活ではワーキングメモリを節約する
人間は1日あたり30,000回も決断すると言われています。
そして日常のあらゆる思考や行動すればするほど決断疲れが起きます。
決断するのは脳内の作業領域であるワーキングメモリですので、決断するたびに作業領域が小さくなっていくイメージですね。
無駄なことにワーキングメモリを使われると、重要なことに集中できないことになります。
かのAppleの創業者スティーブ・ジョブズがいつも同じ服を着ていることは有名ですね。
彼にとって服を選ぶという行為は「重要なことではない」ので、ワーキングメモリを節約のため同じ服を着ていたそうです。
なので彼のように普段の生活から重要なこと以外で頭を使わない努力が必要です。
7時間以上の睡眠をとる
自分のワーキングメモリを最大限発揮するには十分な睡眠が欠かせません。
ナポレオンやエジソンのようにショートスリーパーでも結果を残す人も稀にいますが、ほとんどの人は睡眠が7時間以上必要です。
2週間にわたって睡眠時間が6時間未満だと、2晩徹夜したのと同じぐらい仕事のパフォーマンスが下がるという研究結果があります。
睡眠には脳を休ませるだけでなく、記憶の定着と整理を進めるといった多くの役割があります。
マルチタスクはワーキングメモリの敵
人間の脳は基本的に同時に複数のことを考えることは難しいです。
不安なときは不安なことしか頭に浮かびませんよね?
それと同じで、基本的には人の脳は一つのことを考えるのに精一杯なんです。
パッパッと切り換える、いわゆるマルチタスクは一見効率が良いように思われます。
電話しながら資料に目を通して、メールを返したりなど、普通にやっている人もいるのではないでしょうか。
しかし、パソコンのように重たいアプリを複数開いていれば挙動が重くなるように、人間にも処理できる限界があります。
マルチタスクを行うと人間の脳もパソコンと同じことが起こるのです。
ハーバード大学の研究結果によるとマルチタスクは生産性を40%も低下させることがわかりました。
重要な仕事をマルチタスクで処理してしますと、生産性も下がりますしミスも多くなります。
なのでマルチタスクではなくシングルタスクに切り替えましょう。
シングルタスクとは一つことに集中して作業を進めるやり方です。
一見すると効率が良くないと思えるかもしれませんが、シングルタスクの方が結果的に仕事が早く終わったり、成果を上げることができます。
さまざまな研究でシングルタスクはマルチタスクよりも生産性が高いことが分かっていますので、ぜひやってみてください。
まとめ
以上、地頭の良さとワーキングメモリの関係ついてでした。
本記事のまとめ
- 地頭の良さとはワーキングメモリの大きさ
ワーキングメモリ鍛える3つの方法
- 運動する
- 読書する
- 人と会話する
ワーキングメモリを効率よく使う方法
- 日常ではワーキングメモリを節約する
- 7時間以上の睡眠をとる
- マルチタスクはワーキングメモリの敵
仕事ができるかどうかは学歴などわかりやすい数値では測れません。
脳は一生成長し続けますので努力は怠らないようにしましょう。